What a Loving, and Beautiful World - ArtScience Museum

teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Calligraphy: Sisyu, Sound: Hideaki Takahashi

What a Loving, and Beautiful World - ArtScience Museum

teamLab, 2016, Interactive Digital Installation, Endless, Calligraphy: Sisyu, Sound: Hideaki Takahashi

鑑賞者は各々のスマートフォンで好きな文字を選択し、ArtScience Museumに向かって投げ込むと、ArtScience Museumに、その文字がもつ世界が現れ、世界を創っていく。そして文字から生まれたものたちは、世界の中で互いに影響し合う。

 ArtScience Museumの壁面に広がる世界の裏側には、360度広がる空間があり、文字から生まれたものたちは、空間上のそれぞれの位置や、それぞれが持つ知能や関係性、物理的な影響などによって、互いに影響を受け合いながら、空間上でリアルタイムに計算され、複雑かつ自然な世界をつくっていく。風が吹けば、風の物理的な影響を受け、蝶は火が嫌いだけれども、花が好きで、花に近づいていく。自然の景色に同じ瞬間がないように、同じ瞬間は二度となく、常に初めて見る景色を創り出す。

漢字が亀の甲羅や牛や鹿の骨、青銅器に刻まれていたころ、漢字の一文字は、ひとつの世界の部分を持っていた。漢字を通して鑑賞者どうしが呼び出した世界は、連続し、互いに相互作用を与えながら、世界は創られていく。