電脳喫茶☆電脳酒場は、メイドカフェと、ビデオゲームやメディアアートなどのデジタルテクノロジーを融合させた、新しいエンターテインメント空間“電脳ランド(電脳遊園地)”です。
アニメやゲーム、ネットなどを中心としたアキバに象徴される文化は、日本で最も新しい文化であり、世界で最も注目されるコ ンテンツとして、日本文化のみならず日本経済の発展、そして世界からの日本への渇望に大きく寄与されると期待されています。
[CONCEPT]
電脳化された僕らにとって、文化の象徴的場所は、アキバだ。社会の電脳化を予期した人々が、ラジオ、無線、家電、パソコン、電子部品、そして、ゲームや、アニメ、ネットから生まれてきたコンテンツ、それらを、現実まで拡張した、コスプレやメイドカフェ、そして、アイドル達を集積させてきた。アキバは、電脳化されていく社会と僕らの、テクノロジーと文化の過剰な集積地であり、新しい時代のランドだ。いまだ電脳化されていない世界中を電脳化すべく、そんなテクノロジーと文化の集積地を、少し圧縮した、電脳空間を世界中に創り、世界をファミコン化し、リアル空間がもはやゲーム空間と区別がつかなくなるようなお手伝いが少しでもできれば、そして、それを通して、世界中の電脳化している新しい人々に、『ジャパンやばい!』と言われるようなことが少しでもできればと思っています。
メイドさんは、マンガやアニメ、ゲームのようなコンテンツから出てきたもの。だったら、空間も、『ゲームの中のような世界』にしたい。それが今回のデザインのコンセプトです。そして、これからの時代に、空間をデザインするというのは、デジタル領域をデザインすることだ!という思い、そして、日本のものづくりの心は、ゼンマイから、電気製品に変わったように、ちゃんとデジタル領域に変わるべきだという思い、そういう思いで、空間をデザインしました。30個のシーリングライトや、トランポリンは、マルチメディアであり、インタラクティブであり、通信する、インターフェイスです。まるで、ゲームの中にいるように、空間は、インタラクションします。
そして、『擬態語』が、もうひとつのデザインのコンセプトです。きらきら、イライラ、コロコロと、擬態語の多さは、日本語の特徴です。きっとむかしの日本人には、様子や、感情が聞こえてしまうほど、感度が高かったのかもしれません。そして、「コロコロ」と、「ゴロゴロ」のように、些細な感覚の違いを、繊細に表したかったのかもしれません。
そんな日本語の擬態語の多さと自由さが、マンガの表現を豊かにしたように思います。僕が思春期のはじめ、ジョジョを読んでいたときに、ディオがキスしたときの「ズキュゥゥゥゥゥゥゥン」も、背後に誰かが立っていたときの「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」の威圧感も、衝撃的で、よりマンガを夢中にしました。コンピューターが生まれ、インタラクティブなメディアが登場し、ビデオゲームというコンテンツが出てきたとき、ものの状態や様子を音で表現してきた日本人は、その文化の特徴を、フルに発揮できたのかもしれません。レベルアップした時や回復した時のように、状態や様子が変わったときのすばらしい音のおかげで、ゲームも人生もはるかに魅力的になります。
そんな、今、アキバで遊んでいるメイドさんや、アイドル達は、あまりにも、自由に、そして多様に、クリエイティブに擬態語を生んでいっています。
古典の時代から、自由で、様々な擬態語を生んできた日本語。もし、そんな自由で様々な日本語を生んだ先人達に敬意を払うなら、日本語という文化を受け継いでいるのは、秋葉原で、遊んでいるメイドさんたちかもしれません。
僕たちは、日本の先人から、マンガやアニメ、ゲームを創って来た人々、そして、今、アキバで遊んでいるメイドさんやアイドル達に、敬意を払って、今回は、擬態語をデザインのコンセプトにしました。グラフィックを構成する絵文字から、実際、叩いたり、飛んだりしたときに、鳴る音まで。なんちて。
電脳ブロックライト

電脳ブロックライトは、空中に浮かぶブロックのシーリングライトであり、インターフェイス。ジャンプしてたたくと、ブロックライトの光の色が変わったり、「ボコ」などと音が鳴ったり、他のブロックライトと通信したり、店内の壁に埋め込まれたディスプレイと通信したりします。
電脳ディスプレイ(店内の壁に埋め込まれたサイネージ)
ディスプレイの向こう側には、小さなメイドさんたちが住んでいて、店内の状況に反応してくれます。例えば、キッチンで、クリームソーダができたら、小さなメイドさんたちが、「クリームソーダできたらしいよ!」「誰のだろ?誰のだろ?」「楽しみ!!!」みたいに騒ぎます。ブロックライトをたたくと、鳴る音にあわせて、小さなメイドさんが、変化します。例えば、ブロックライトをたたいて、テンション高い音楽が鳴れば、小さなメイドさんたちは、無敵になってディスプレイを横断して、店内を走り回ります。ライブがはじまったら、もちろん、小さなメイドさんたちも踊ります。
電脳トランポリン

メイドさんたちが、飛び跳ねます。飛び跳ねると「ぽよーん!」などと、音が鳴ります。ディスプレイの中の小さなメイドさんたちも、一緒に飛びます。
電脳ステージ

メイドさんたちの歌って踊るライブのための、葉っぱのステージ。ライブが始まると、ディスプレイの中の小さなメイドさんたちは踊ります。
電脳ウォール






壁は、30万個以上の絵文字からできているグラフィック。メイドさんたちがしゃべる「最新の擬態語」などからなる絵文字や顔文字、30万個以上から創られたグラフィックで店内の壁はデザインされています。
[SHOP]
2012年『No.1メイドカフェグループ MaiDreamin (めいどりーみん) なんば店』(難波、大阪)
2011年 『電脳喫茶✩電脳酒場 めいどりーみん』(渋谷、東京)













