チームラボ『生きる』展

teamLab "LIVE!"
チームラボ 『生きる』展
Apr 10 – May 8, 2011, Kaikai Kiki Gallery Taipei, TAIPEI, TAIWAN

自然の恵みも脅威も、そして文明の恵みも脅威も、連続的で、つながっている。どこかに絶対的な悪意があるわけでもなければ、かといって綺麗ごとでもすまない。もはや、わかりやすい解などないし、感情すら整理できないかもしれない。それでも、あらゆる状況においても、絶望せずに前を向いて生きていく。そんな今、全部肯定して、チームラボ、『生きる』展。

超主観空間
日本はすべて、超主観的。それは世界にとって、未来のヒントかもしれない。
社会、文化、文字、言語。日本はすべて、超主観的だ。それは、現代のポップカルチャー、特に、マンガ、アニメ、ゲームの物語のコンテキストから、ビジュアルまで、強く濃密に、わかりやすく表れている。そして、それは、ずっとずっとずっとむかし、日本の人々が今とは違うように世界を捉えていたころから、無意識に受け継がれてきているのだ。

観念的に空間を表現し、2次元的といわれる日本の美術表現。けれども僕らは、むかしの日本の人々には、空間が水墨画や大和絵のように見えていたのではないか、と考えている。現代人がパースペクティブな絵や写真を見て空間だと感じるように、むかしの日本の人々は、水墨画や大和絵を見て空間だと感じていたのではないか。観念的な絵だとか平面的な絵だ、とは思わずに。僕らは、それらの日本美術の平面には、西洋の空間を客観的に捉えたパースペクティブとは違う論理による空間が存在していると考えている。その空間を、僕らは、超主観空間とよぼう。

そして、もし、日本の平面に、違う論理による空間が存在するならば、それには、再現性がある。3次元空間上に立体的に構築された世界を、日本の先人達の空間認識を再現するように映像化する。そうすることによって、鑑賞者が映像の世界を客観的に観るのではなく、映像の中の世界と自分がいる世界が曖昧で表裏一体になるような新しい映像表現ができるのではないか。そして、その映像で空間を再構築したとき、空間の物理的な制約を越え、もっと身体的な体感になるのではないか。今回の展示は、そんな疑問への試みなのです。

かつて、人々は、もっと主観的に世界を捉えていた。にもかかわらず、まるで客観的世界観がすべて、といわんばかりに、主観的世界を分離してしまったのだ。
しかし、ネットが世界に張り巡らされ、人々は互いに直接つながり、自分の視点で発信し続けはじめた。それによって、永らく続いた客観主義に基づいた世界の捉え方は、行き詰まりを感じている。もはや、世界を、客観的な何か、で覆うことはできないのだ。
これからの超情報化されていく社会では、表現、科学、そして社会の秩序まで、客観的世界観に代わって、主観的世界観が必要なのではないか?
『「世界の正義」のために、戦争を始めることへの違和感』から、『写真で撮られた女性よりも、アニメ的に描かれた女の子の方が、よりかわいいと感じはじめていること』まで、それらは、きっと、つながっているのだ。

主観的世界を再現性があるものとして紐解いていくこと、そこには、未来のヒントがあるかもしれない。

[ART WORK 1]
Life survives by the power of life

生命は生命の力で生きている
Life survives by the power of life, 生命は生命の力で生きている, チームラボ, teamLab
youku

チームラボ, 2011, アニメーション, 6min 23sec (9:16), 書:紫舟

[ART WORK 2]
Life is the light that shines in the darkness

いのちは闇の中のまたたく光
Life is the light that shines in the darkness, teamLab, sishu, チームラボ, カイカイキキギャラリー台北, 生きる展

チームラボ, 2011, 映像立体物, 3min 15sec(Pyramid: 350mm x 350mm x 175mm, Case: 650mm x 650mm x 1520mm), 書:紫舟

[ART WORK 3]
Flower and Corpse <triple channel> 

花と屍<triple channel>
flower and corpse, teamLab, チームラボ, 花と屍

youku


youku

チームラボ, 2008, 映像, 12min 28sec(16:9 × 3)

[ART WORK 4]
100 Years Sea [running time : 100 years]
百年海図巻 [上映時間:100年] 
百年海図巻 上映時間:100年 チームラボ teamLab 100 Years Sea "running time : 100 years"

チームラボ, 2009, 映像, 100 years(16:9×5)

[ART WORK5]
100 Years Sea Animation Diorama
百年海図巻 アニメーションのジオラマ
百年海図巻 100years sea 百年海図巻 teamLab チームラボ『生きる』展 teamLab LIVE Kaikai Kiki Gallery Taipei カイカイキキギャラリー 台北

youku

チームラボ, 2009, 映像インスタレーション, 10min 00sec(19m 200mm × 2m 400mm), 音楽:高橋英明