チームラボ, 2012, アニメーション+ハイパフォーマンスインクジェットオンウォール
東京スカイツリーの1階に描いた巨大な壁画(全長約40m、高さ約3m)。壁に埋まっている60インチの13枚のディスプレイも、絵の一部となっており、ディスプレイ部分は、絵がアニメーションする。
伝統的に、日本美術には架空のもの、春夏秋冬などの時間軸が一枚の絵の中に同居しているという特徴があります。実際の東京も物理的に存在しているものと、マンガやアニメの中など人々が創造した架空なものとが、もはや区別がつかないくらいのレベルで同居しています。「百鬼夜行」などを見ている限り、きっと日本は昔からそういう国だったんだと思います。
インターネットが出現し、人々のイメージが爆発し、それが街にあふれ出し、実在まで変化しはじめた東京。「隅田川デジタル絵巻」が描いているのはそういう世界です。 作品の中には三社祭や、歌舞伎、芸者さんといった下町らしいモチーフもあれば、過去の流行、たとえばモボモガがいたり、歴史にちなんだ物語があったり、歴史に残らない恋の物語があったりと、膨大な物語を含んだ、圧倒的な物量の「手描き」のオブジェクトで構成された作品です。手描きのプロセスをデジタル化することによって、それはつまり、浮世絵など江戸時代に盛んだった版画の手法を現代のテクノロジーで再構築することによって、江戸から東京、そして未来へと連続している東京を、人類の限界を超えて、圧倒的な情報量で描かれたアート作品です。



















































